Excelで表示を拡大・縮小する方法には、いくつかありますがキーボードのショートカットキーとしては登録されていません。
ちょっとした設定で利用可能になりますので、参考にしてみてください。
拡大・縮小方法
標準機能で表示を拡大・縮小するには以下の方法があります。
- メニューから、『表示』-『ズーム』から倍率を選択
- 画面右下のズーム用のバーを操作
- マウスのスクロールボタンを使用
メニューから、『表示』-『ズーム』
この場合、下記画面が表示されますので、倍率を選択または設定します。
う〜ん、これは一手間かかるので少し面倒ですね。
マウスのスクロールボタン
WindowsとMac版で必要なボタンが異なります。以下の通りです。
Windows版 | ctrl+スクロールボタン |
Mac版 | commnad+control+スクロールボタン |
ショートカットキー
さて、本題ですが、キーボードのショートカットキーについてです。
残念ながらデフォルトでは、ズームイン・ズームアウトのキーボードショートカットキーは設定されていません。そこで、ショートカットキーを追加登録します。
ショートカットキーの登録方法
- ズームイン・ズームアウト用のマクロを作成
- マクロのショートカットキーを登録
ズームイン・ズームアウトするためのマクロは以下の通りです。
Sub MyZoomIn() Dim ZP As Integer ZP = Int(ActiveWindow.Zoom * 1.1) If ZP > 400 Then ZP = 400 ActiveWindow.Zoom = ZP End Sub Sub MyZoomOut() Dim ZP As Integer ZP = Int(ActiveWindow.Zoom * 0.9) If ZP < 10 Then ZP = 10 ActiveWindow.Zoom = ZP End Subマクロの登録を行います。
『マクロの記録』を実行し、マクロの保存先は、”個人用マクロブック”を選択します。(個人用マクロブックとは、開くブックファイルに関わらず、Excelを起動した際に必ず読み込まれるブックファイルです。今回登録するマクロがいつでも利用可能になります。)
VisualBasicのエディタ画面を表示し、先ほどのコードをコピーして貼り付ければ完成です。ショートカットキーの登録
ショートカットキーを登録します。
下記の例では、ズームインをoption+command+bに、ズームアウトをoption+command+nに設定しています。これで、ショートカットキーを押すことで、画面のズームイン、ズームアウトが可能になりました。
最後に
いかがだったでしょうか。標準のショートカットキーが設定されていないズームイン・ズームアウトですが、マクロを登録することで可能になりました。
※Mac版Excel2016での設定方法になりますので、ExcelのバージョンやWindows版では異なる箇所もあります。ご了承ください。